英語の読めない私がヘルシンキ大学のElements of Artificialコースを修了するまで
AIの勉強をしたいと思っていた私の耳にこんなニュースが飛び込んできました。
『ヘルシンキ大学は、オンラインで人工知能(AI)の無料学習コースを一般公開しました。 (中略) 国外の人でもコース修了によりLinkedIn(ビジネス特化型SNS)で使える証明書が取得できます。』
「AI」をタダで学べるオンライン講座、フィンランドの大学が一般公開 | ハフポスト WORLD
元クソゲーマーのわたしはすぐさま食いつきました。称号みたいで楽しそうではないか…!
誰でも受講できる?
わたしのスペックを紹介しておきます。
- 最終学歴高卒(偏差値は並の学校)
- 高2数学模試の偏差値が29
- とてつもなく簡単な英語だけは理解できる。
数学の成績がひどすぎて高校卒業も危なかったわたしですが、一週間でAIコースを修了。二週間後には修了認定の証明書が発行されました。
英語の講義はハードルが高く感じたのですが、押さえるべき要点が簡潔にまとまっていました。やさしい英語で説明されていたのもよかったです。
根気さえあれば、わりと誰でも受けられるのではないかと思います。
算数のフォロー
どんなレベルの学生にも対応できるよう、講義中で分数の四則演算を解説するサイトも紹介されています。
わたしはこのサイトのおかげで分数の四則演算ができるようになりました!
(ゆとり世代でも分数の四則演算はできます。わたしだけです。)
この講義を乗り切るには、多くの小テストを乗り越える必要があります。
小テストの大部分は選択式になっており、まじめに講義を読み解けば正解の選択肢は絞られます。
計算問題もかなりの比率を占めますが、電卓があれば余裕で乗り切れます。
英語対策
いくら簡単でも英語の文脈を正しく理解できる程度の能力を持ち合わせていないと厳しいです。
もちろん私は持ち合わせていません。
そんな私になんと第1章の最後でレポートの課題が課せられました。
非常に短くて構わないものの、章の終わりには毎回自分の意見を記載する必要があります。
いったいどうしたものか…。
ドラ〇もん『Google翻訳アプリ~』
そうだ…その手があった…!
手持ちのAndroidにGoogle翻訳アプリをインストールすれば、ブラウザの英語を勝手に(ちょっと不自然な)日本語で表示してくれました。
おまけにEvernoteに書いた日本語のレポートも該当部分をコピーするだけで英語に翻訳してくれます。
ありがとう!まさに文明の利器だ!
おかげで第6章に待ち構えるレポート地獄も難なくクリアできました。
自分のレポートを提出すると他の生徒のレポートを2本ほど評価する機会が与えられます。
その中でアラビア語のレポートも見かけたので日本語でも提出はできるのだと思いますが、他の生徒から評価される機会が少なくなる可能性が高いです。
この講義を受けてる人で日本語話者がいったい何人いるんだよ、って話ですね。
いくら努力の根気のある人間でもモチベーションを保つのは一苦労です。
挿し絵として登場するロボのイラストがかわいいんです。わたしはこいつのおかげでモチベ爆上がりでした。
* * *
興味を持たれた方は下記リンクから講義を受けられます。
尤度比・ベイズ統計も初心者にわかりやすく解説されていますよ。
ぜひ挑戦してみてください!
https://www.elementsofai.com/
修了後のフォロー(2018.11.8追記)
2018年8月下旬、"Dear Elements of AI graduate"という書き出しでReactorからメールが届きました。
どうやら卒業式への招待状の様子。
場所はもちろん、フィンランド。
とても行けない距離だから放置しました。
後日「英語もフィンランド語もわからないから行けるわけないじゃん。」と友人に話すと、
「私を連れていけ。」と言われました。
友人とはぐれることを考えたら恐ろしい......😱
そして今日"Elements of AI now in Finnish"というタイトルのメールが届きました。
英語では受講が難しかった、地元フィンランドの方にも受けられるよう整備されたようですね。
そのメールの中には“The follow-up course is coming in 2019”とありました。
もっとAIの深い世界が勉強できる、とのこと。
そのためにPythonが必要になるから今のうちなら勉強しておくのに良い時期、と提案されています。
地元の大学またはオンラインでプログラミングコースを受講することをお勧めします。オンラインならCodecademy’s Python course for beginnersが適しています。
と書かれていました。
Python習得は気が重いですがヘルシンキ大学の面白い授業に期待して、頑張ろうかな。
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