教室に落ちていた紙飛行機のおはなし

昔話です。ふと思い出したので。 技術ネタを追いかけることに疲れたら読んでください。

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中学一年生の時のお話。

担任が毎日のように学級通信を手書きで記し、わら半紙に印刷して配布するクラスでした。当時20代後半の若い女性で、いま思えばクラス運営に熱心だったのでしょう。

学級通信の内容は、文化祭などのイベントに向けた担任の意気込み、クラスの雰囲気に言及したり、生徒の良い行動や悪い行動に対する担任の考察など。

学級通信にはゆるく、担任の思いが綴られていました。

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その日は実験があったので理科室に移動して授業を受けていました。

よくある理科室用の机に6人ずつぐらいで座って、静かに授業を受けていました。
グループ内で相談しながら実験を進めて、実験結果について先生が解説していました。

授業も終わりに近づいた頃、先生が何かを見つけて拾い上げるや否や、怒鳴りはじめました。普段は優しい紳士で、大きな声を出すのはサッカー部の指導をする時ぐらいでした。

先生から遠い位置だったため何が起きているのかしばらく状況がつかめずにいました。

「お前たちのクラスの学級通信を紙飛行機にしたものがいる、誰だ。 授業が終わる前に名乗り出なさい。名乗り出るまで今日の授業は進めない。」

先生がここまでする理由は恐らく

・今後他の授業で紙飛行機を飛ばすことがないように釘を刺したかった。
・同じ学年を持つ若い女の先生が毎日夜遅くまで働いた後、生徒たちを思って記している学級通信を、生徒が粗末に扱ったから。

といったところでしょうか。

教室は静まりかえっていました。
少しでも動こうものなら犯人扱いされてもおかしくありません。
この出来事が中3の通知表の成績に関わってくるかもしれないと思うと、先生に楯突くことなんてできませんでした。

しかしこのなんの生産性もない時間が突然終わりを迎えました。

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「先生、僕がやりました。
僕が学級通信を紙飛行機にして、飛ばしました。」

その男子は非常に真面目で、頭も良くて、紙飛行機を飛ばすような性格の人間ではないことはその場にいる誰もがわかっていました。
おまけに彼の座っている位置から紙飛行機を発見地点まで移動させるにはかなり無理がありました。
先生もさすがに違うとわかってはいたようで、「本当に君がやったのか?そうは思えない。」と尋ねていました。

少し前にチャイムが鳴っていたことから「あとで職員室にきなさい。」と先生が言って、授業は終わり。

道徳心のかけらもないわたしは、授業が進まなかったことに苛立ちました。

当然ですがこのことは担任にも連絡がいきました。 ただ担任がこの件に関して何を言っていたか忘れてしまいました。
犯人は僕だ、という人がいるのなら普通はこれ以上追求できないですからね。

真面目な男子は優秀な高校に進学していったようです。
あとから誰が紙飛行機を落としたのか、私にはわかりました。
妖怪のせいではありませんでした。(そうなのね)

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ふと思い出したので書きました。
本当は触らぬ神に祟りなし、なんでしょうね。
私たちの中学は不思議なことを言う先生が多かったのですが、未だに許容できず忘れてしまったことが多いです。
今回の話はその三年間の中でも割とマシなエピソードでした。

余計なことには干渉しないのが最良の選択ですが、そろそろ私たちは子供を育てる年齢に差し掛かってきました。

子供が中学に通う年齢になった時、自分の中学時代を思い出してメンヘラになるとか意味がわからないので、いまのうちに発散しておこうと思います。